トレンドフォローは「相場の流れに乗る」シンプルな手法です。多くのトレーダーが実践している王道のやり方であり、FXを続けるうえで欠かせない考え方のひとつです。トレンドフォローの基本と実践のポイントを整理していきます。
1. トレンドフォローとは何か
トレンドフォローとは、値動きが上昇しているときには「買い」で、下降しているときには「売り」で、その流れに沿って取引する手法のことです。
「川の流れに逆らわない」と例えられることもあります。相場の勢いに逆らわず、同じ方向にポジションを持つことで、無理のないトレードがしやすくなります。
2. トレンドが発生する背景
トレンドは、多くの人の心理や資金の集中によって生まれます。
「まだ上がりそうだ」「もっと下がるかもしれない」と考える人が増えると、その方向に注文が集まり、値動きが続きやすくなるのです。
このように大衆心理が一方向に傾くことで、上昇トレンドや下降トレンドが形作られていきます。
3. トレンドフォロー手法の基本的なやり方
トレンドフォローの実践方法はとてもシンプルです。
・上昇トレンドでは「押し目買い」
・下降トレンドでは「戻り売り」
を意識するのが基本です。
チャートでは「移動平均線」や「高値・安値の切り上げ/切り下げ」を確認すると、トレンドの方向をつかみやすくなります。
4. トレンドフォローのメリットと難しさ
メリットは、大きな値幅を狙いやすいことです。シンプルでルール化しやすいため、多くの人が実践しやすい手法でもあります。
一方で、難しさもあります。特にトレンドが終わりかけている場面や、相場が横ばい(レンジ)のときは「だまし」にあいやすい点です。「トレンドが出ていないのに無理に乗る」のは失敗のもとになるので注意しましょう。
5. 実践のポイント
トレンドフォローを実際に行うときには、次のような工夫が役立ちます。
・まずは長期足のチャートで大きな流れを確認する
・そのうえで短期足でエントリーのタイミングを探す
・必ず損切りルールを守る
また、「トレンドが終わるサイン」を見逃さないことも大切です。高値・安値の切り上げが止まったり、移動平均線を大きく割り込んだりすると、トレンドが弱まっている可能性があります。
6. 学び方と練習方法
トレンドフォローは、チャートで何度も練習することで理解が深まります。
・過去のチャートを振り返って「ここはトレンドだった」と確認する
・デモトレードで押し目買いや戻り売りを繰り返す
・レンジ相場では見送るクセをつける
こうした練習を積み重ねることで、相場の流れを自然と見分けられるようになります。
まとめ
トレンドフォローは、相場の流れに乗るシンプルで王道の手法です。
資産を増やすうえで大切な考え方であり、必ず身につけたい基本のルールでもあります。
「流れに逆らわない」というシンプルな姿勢を大切にしながら、少しずつ練習を重ねていきましょう。